スペアタイヤ点検は法律に定めなし?運送会社は点検実施していたのか?

中国自動車道で起こった、トラックのタイヤ乗り上げによる死亡事故について続報がありました!

岡山県津山市の中国自動車道で大型トレーラーが路上のタイヤに乗り上げて横転し、巻き込まれた親子2人が死亡した事故で、車載したスペアタイヤを落として事故を招いた疑いがあるトラックについて、運送会社(本社・広島県呉市)がタイヤの固定状況を点検項目に入れていなかったことが分かった。
引用元:毎日新聞

驚きですね!!

ということで、事業用トラックの点検項目などをいくつか確認してみました!

本当にスペアタイヤの固定について、定めているところはないのでしょうか?

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全日本トラック協会の「事業用トラックの点検整備」ハンドブックでは

全日本トラック協会の「事業用トラックの点検整備」ハンドブックでは、日常点検の項目に以下の21項目を挙げています。

  1. 前日までの異状箇所をチェック
  2. タイヤの空気圧をチェック
  3. タイヤの亀裂・損傷・異状摩耗をチェック
  4. タイヤの溝の深さをチェック
  5. ディスク・ホイールの取付状態をチェック
  6. 冷却水量をチェック
  7. ブレーキ液量をチェック
  8. エア・タンクの凝水をチェック
  9. エンジン・オイル量をチェック
  10. バッテリ液量をチェック
  11. ファン・ベルトの張り・損傷をチェック
  12. パーキング・ブレーキ・レバーの引きしろをチェック
  13. ウインド・ウォッシャの液量・噴射状態をチェック
  14. ワイパーの拭き取り状態をチェック
  15. エンジンのかかり具合・異音をチェック
  16. エンジンの低速・加速の状態をチェック
  17. 空気圧の上昇具合をチェック
  18. ランプ類の点灯・点滅状態をチェック
  19. ブレーキ・ペダルの踏みしろ・効き具合をチェック
  20. ブレーキ・チャンバのロッドのストロークをチェック
  21. ブレーキ・ドラムとライニングとのすき間をチェック
  22. ブレーキ・バルブからの異音をチェック
  23. 引用元:全日本トラック協会

ないですね、スペアタイヤの固定点検

「トラックドライバーが日常行うべき事項」

ですが、同じトラック協会の資料でも、「トラックドライバーが日常行うべき事項」の中では、

5.タイヤの空気圧、亀裂・損傷・異状摩耗、溝の深さをチェック
 ⑦その他、スペア・タイヤについても必要に応じて点検する。

このような項目がありました!

”必要に応じて”というのが残念ですが、こちらでスペアタイヤの固定も確認できるかもしれませんね!

スペアタイヤはタイヤではない!

まぁ、スペアタイヤも、もちろんタイヤなんですが、

法律上スペアタイヤは積み荷で、法定点検項目にないことが背景とみられる。国は「スペアタイヤは点検の位置付けが曖昧」とし、事故を詳しく検証する方針。一方、運転者には落下防止義務があり、岡山県警は固定が十分だったか調べている。

ということで、明確には表現されていないものの、

法律上、「スペアタイヤ」は『積み荷』!!!

あれ?積み荷ってことは・・・

道路交通法にひっかかってきますね

道路交通法の積み荷の落下について

第81条の2(転落積載物等に対する措置) 警察署長は、道路に転落し、又は
飛散した車両等の積載物(以下この条及び第83条において「転落積載物
等」という。)が道路における交通の危険を生じさせ、又は著しく交通の
妨害となるおそれがあるときは、当該転落積載物等の占有者、所有者そ
の他当該転落積載物等について権原を有する者(次項において「転落積
載物等の占有者等」という。)に対し、当該転落積載物等の除去その他
当該転落積載物等について道路における危険を防止し、又は交通の
円滑を図るため必要な措置を採るべきことを命ずることができる。

スペアタイヤを落としたことは、「落下防止義務違反」でしょうか。
このままでは、運転者だけの責任になってしまいます!
そんなわけはないですよね。

スペアタイヤの点検に対する実態は?

運送会社によると、当該のトラックは2005年式で、今月上旬にディーラーに3カ月点検を依頼。法定点検項目にないこともあり、スペアタイヤの固定状況は点検項目に入っておらず、チェックされなかった。

一般的にトラックのスペアタイヤは車底にチェーンで固定し、大型車両では重さ100キロを超す。点検作業は大がかり

全日本トラック協会(東京)の担当者は「スペアタイヤの安全性は整備会社任せという声もある」と言う。

国土交通省自動車局の担当者は「3カ月点検でも乗車前点検でもチェック項目に入っていないため、曖昧になっている点は正直ある」と話している。

誰もかれも無責任発言ですね!
遺族はどこに怒りを向ければいいのか!

まとめ

運送会社はきちんと3か月に1度の定期点検を行っていました!

いくら法定点検項目になくとも、

ディーラーは点検を行うべき項目だったのではないでしょうか!?

安全のために、日常できない点検もしてもらう、
そのために点検に出しているのですから!

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