「コルク半」と呼ばれるヘルメットをかぶった人が、暴行を受ける「コルク狩り」が相次いで発生しているといいます。
これまで報告があったのは、
- 東京・足立区
- 東京・大田区
- 東京・昭島市
今回、足立区では「コルク半」をかぶっていた男性(20)に、言いがかりをつけ、タバコの火を押し付けるなどの暴行を行ったという。
逮捕されたのは、無職の少女(17)ととび職の少年(17)のふたりでした。
因縁をつけられる原因となった、「コルク半」というヘルメットとは、いったいどんなヘルメットなのでしょう。
知らずにかぶってしまう可能性は、あるのでしょうか?
もし、知らずに因縁をつけられたら、と思うと危ないですね。
目次
コルク半ってこんなヘルメット
「コルク半」は、下の画像を見ていただくとおわかりのとおり、シンプルなお椀型のツバ付きキャップです。
その辺のオジサンが原チャに乗るときに、ふつうにかぶってそうなのですが、・・・。

出典:Amazon
ペイントしてかぶるのが主流のようですね。

出典:モバオク

出典:SHOPPIES
1950年代頃から出てきた、衝撃吸収材にコルクが使われていたことから「コルク半」という呼び名になりました。
現在では、他によい衝撃吸収材が使われているため、実際にはコルクは使われていませんが、暴走族やヤンキーたちに好まれ、「コルク半」という呼称が定着しています。
富士山や日章旗の絵柄、ちょっとした人気キャラクターの絵柄を入れるのが主流のようです。
ヤンキーのステータス?因縁の内容とは?
- 「誰に許可を取ってコルクをかぶっているんだ?大田区ではだめだ」
- 「昭島市でコルクをかぶれるのは仲間だけだ」
- 「足立のルールではコルクをかぶるとただではすまない」
暴走族らの中では伝統的に好まれるヘルメットで、バイクの上に放置したりしていると、すぐにとられてしまう。
通常のヘルメットは安いもので3,000円ほどで購入可能ですが、ペイントされたコルク半は10,000円を超え、絵柄やそのセンスによっては数万円となります。
仲間意識が強い彼らにとって、高価でかっこいいペイントの半ヘルを知らないヤツがかぶっていたら、
「なんだあいつ、調子にのりやがって」
といった風になるのでしょう。
一般的な若者からすると、ペイントされたコルク半自体、ぱっと見から暴走族・ヤンキー風に思えるので、敬遠されると思います。
半ヘル(半キャップ)とコルク半の違いは?
半ヘル(半キャップ)は耳上までのヘルメットで、決して安全性が高いとはいえません。
コルク半も一般的な半ヘルの一種です。
上の写真で見ていただけるように、申し訳程度の「ツバ」がついた、野球帽型のものが「コルク半」となります。
半ヘルは、安全性に対してあまり気を配らない方がバイクにのるときよく着用されますが、「コルク半」はおもに暴走族・ヤンキーの方が好むファッションアイテムで、主にペイントが施されています。
安全性としては高くないうえ、このような危険性があるため、あまりオススメではありません
一般的に考えますと、「コルク半」は
- 安全性が低い
- 不良やヤンキーのファッションアイテム
- 一般の半ヘルより高価
- 因縁をつけられる可能性が格段にあがる
以上のことから、あまりオススメできないヘルメットであることがわかりました。
ペイントされていないものも因縁の対象になるかどうかは不明ですが、可能性のある危険は避けたほうが無難でしょう。
失礼な仕草などが国によって違うように、知らず知らずのうちに「禁忌」をおかす可能性ってあるものですね。
気をつけねばなりません。